2024/08/09
昔、小さな庭のある家に住んでいた。それは駐車場と家の間のスペースの小さい庭で、きゅうりと朝顔が生えていたのを思えている。つるがよく伸びて、フェンスになんとか絡みついていた。たまにもぐらが掘ったのであろう穴ができていたり、カニがいたり、いろいろ生き物もいた。そこで何年か過ごした後、都会に引っ越してきてからは、マンションに住んでいるので庭がない。ごくたまに植物園に行ってみたりするが、滞在時間はせいぜい1時間だ。植物と密接した生活を送ることは無くなってしまった。
昨日の夜に小川糸『とわの庭』と湯本香樹実『夏の庭 The Friends』を読んだ。どちらも「新潮文庫の100冊 2024」に選ばれていた本で、庭が物語の重要な存在となっている。ちなみに梨木香歩『西の魔女が死んだ』にも庭が登場する。どの物語に出てくる庭も、作家それぞれの個性が出ていて面白い。
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